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胃癌|世田谷区梅丘の内科・消化器科・循環器科|鴻上内科医院|胃潰瘍

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胃癌

どんな病気?

胃癌の罹患率は、地域・人種・食習慣などの違いにより大きな差があります。日本は胃癌大国といわれ、世界中で非常に胃癌の多い国です。日本における死亡率でも胃癌はトップに座にあります。年間約5万人の人の命を奪われています。男女比は約2:1男性に多いですが、若年では女性に多い傾向があります。ハワイの日系人において胃癌の発生率が日本に住む日本人より明らかに低いことより生活環境、特に食生活による影響が大きいと考えられていました。近年胃癌の死亡率は年々減少してきています。男性では肺癌の死亡率が胃癌を抜きトップとなっています。食生活の欧米化、診断技術の進歩による早期癌の発見などによるものと考えられています。

1994年WHOは、ヘリコバクター・ピロリ菌を胃癌における最も重要な原因物質であると認定しました。これは肺癌とタバコの関係とほぼ同等の関係であるということです。実際、日本人においては中高年から若年になるに従いヘリコバクター・ピロリ菌の感染率は低下します.若年者の感染率は欧米とほぼ同じレベルであり、彼らが胃癌の好発年齢(50~60才)となった時、日本における胃癌の発生率は欧米化となる可能性があります。しかし、現時点では、ヘルコバクター・ピロリ菌の感染がどのような過程を経て胃癌を発生させるかは、わかっていません。今後の研究にかかっています。

胃袋といいますように、胃は食道と十二指腸の間にある袋浄の臓器です。胃の構造は、内側から粘膜上皮・粘膜固有層・粘膜筋板・粘膜下層・固有筋層・しょう膜となっています。癌は粘膜上皮から発生し、徐々に外側へ発育していきます。発育が粘膜下層までにとどまっているものを早期癌といいます(食道癌と違い転移の有無は関係ありません)。癌が固有筋層まで浸潤したものを進行癌といいます。

少し専門的な話になりますが、胃癌の組織型は殆どが腺癌というものです。これには分化度から見て未分化なものから高分化した腺癌まで様々なタイプがあります。また癌全体の形(肉眼型といいます)も隆起したもの、潰瘍のように陥凹したもの、両者が混在したものなど様々なタイプがあり、それぞれ悪性度も著しく異なります。十人十色、胃癌は100人いれば100人それぞれ違うのです。

症状

胃癌に特有の症状というものはありません。早期癌において、陥凹して潰瘍を作っている場合は、胃潰瘍のように胃痛などを訴える場合もありますが、全く症状なく健診や人間ドックで発見されることも少なくありません。進行癌になれば、胃の入口と出口はもともと狭いので、この付近に出来れば通過障害をおこし、腹満、悪心、嘔吐などの症状が出てきます。癌が大きくなり内部が壊死に陥ったり、潰瘍を作ってくると出血による吐血・下血を来たします。貧血、体重減少・食欲不振を契機に発見されることもあります。

検査方法

エックス線検査

バリウムを飲み、胃内に空気を入れ(一般的には発泡剤というものを飲んでもらいます)このコントラストにより病変を描出する検査(二重造影といいます)です。

内視鏡検査

内視鏡をのんでもらい、胃内を直接観察検査です。内視鏡では生検といい直接病変の組織を採取することが出来るため、良性悪性の識別には不可欠な検査です。昔は胃カメラといい非常に苦痛を伴う検査でしたが、現在は電子スコープとなり非常に柔らかく細くなり(直径9ミリ以下のものもあります)、はるかに楽な検査となってきています。

エックス線検査においては、各医療機関におけるエックス線装置のレベル、バリウムの質、現像機の種類、検査する人の技術の差により描出される画像に、美術大学の人の描く絵と幼稚園児の描く絵ほどの差が出てきます。検査を受ける機関のレベルがどの程度にあるかという情報は、殆ど検査を受ける側には入りません。せっかく検査を受けても、幼稚園児のレベルの検査では何も診断がつきません。積極的に内視鏡を受けることをお勧めします。

内視鏡下超音波診断法

内視鏡の先端に超音波診断装置をつけ、癌が胃壁のどのレベルまで浸潤しているかを見る検査です。

この他、癌浸潤の範囲、他の臓器やリンパ節への転移の程度を検査するために、CT、MRI、血管造影などの検査があります。

治療法

外科的な手術が第一選択となります。すなわち癌自体である原発巣と転移巣を切除することが基本です。しかし前にも書きましたように胃癌はその分化度、進達度、大きさ、肉眼型などにより悪性度も様々です。最近では早期癌の一部で、内視鏡を使い切除することも出来ます。(内視鏡的粘膜切除術といいます)

一方進行癌により食物の通過障害をきたしている場合、口から物を食べられるようにするため腫瘍だけを切除したり、腫瘍には手をつけずにバイパスのみを作る手術を行うこともあります。これらに抗癌剤による化学療法、放射線療法などを組み合わせることもあります。

現在胃癌の治療には色々な選択肢があります。胃癌の状態、年令、体力、家庭環境(家族構成・人間関係など)などを総合的にみて、専門の先生とよく相談の上、本人にとって何が一番よいかを考え、治療方針を決めることが重要です。

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